前回の続きはちょっと置いといて、今回はPh+ALL(フィラデルフィア陽性急性リンパ性白血病)の長期生存率について書きたいと思います。
僕は医者に、造血幹細胞移植の成功率(長期生存率)は大体6割位と言われました。この微妙な数字が、移植をするべきかどうかで迷った原因の一つでもあるのですが、そもそも、その統計はフィラデルフィア陽性の人のデータなのか、陽性も陰性の人も入り混じったデータなのか、その辺が医者もハッキリしないので困っていました。
今回、これよりも希望が持てる統計データ(図表)をついに見つけました。
これは佐賀大学教授・木村 晋也氏が急性リンパ性白血病の治療について解説されているYoutube動画からスクショしました。(動画はコチラ)
これをうちの病院の医者にも見てもらったんですが、この表の下に記載のあるASCOというのは「アメリカ臨床腫瘍学会」という組織で、信頼して良いデータのようです。
移植は、思ったよりは希望が持てる?
難治性と言われるフィラデルフィア陽性急性リンパ性白血病で長期生存率が8割というのは、なかなかすごい事なんじゃないかという気がします。(もちろん、2割は死ぬって事ですが・・・)6割以下よりはだいぶマシです。
この図表にある「グリベック」というのは別名、イマチニブと言って、第一世代の分子標的薬です。
今僕が飲んでいるのは、第二世代のダサチニブ(スプリセル)という薬で、その効果はイマチニブの300倍とも言われています。
ある日突然、遺伝子の突然変異などで薬が効かなくなってしまうリスクもありますが、効いている限りはけっこう安心じゃないかと思っています。
イマチニブでこの生存率なら、ダサチニブ(スプリセル)ならもっと高いはず。
化学療法+スプリセル+移植なら8割以上、移植なしでも5割以上の長期生存率かもしれません。
また、この表では移植した場合は1年チョイ、移植しない場合は治療開始から4年後ぐらいから、生存率が横ばい(プラトー)になっています。
つまり、ここまでくれば、ほぼ再発はない=完治したと見て良いって事です。
造血幹細胞移植のデメリット
この表を見る限り、移植した方がだいぶ長期生存率が高いので、やっぱり移植した方が良さそうだな~と思います。
(ただ、移植したくてもドナーがいなければ出来ないってのもあるんですよね。。。ついそこを忘れがちになりますが)
でも、移植にもデメリットがあり、
GVHDによる色々な症状の中にはかなり重い病気(障がい者になるかも)もあるため、ここが軽く済むかどうかは完全に「運」としか言いようがない気がします。
入院してすぐに移植へ進んだ人の場合はあまり関係ないかもしれませんが、僕の場合はすでに化学療法開始してから4か月半が過ぎてしまいました。
ここからさらに長期入院が続くのかと思うと、悩みます。(早く退院したいw もちろん、命には代えられないけど。。。)
移植しないでも治せるか?
医者に聞いてみたら、

それは、検証してみないと分からないです。
との事でした。
分からない・・・→自分で試すしかない。
でも、もしそれでうまくいかなくて再発しちゃったら、それから移植するのは最初の寛解しているうちに移植するよりもリスクが高くなってしまいます。
移植の成功率は、
もし再度寛解に持っていけなかったら、その状態で移植をするのは失敗しやすく、非常に危険になります。
究極の2択。なかなか決められない(汗)
・・・というわけで、未だに決めかねているんです。
もし移植せずに治せたら、GVHDとも無縁です。こっちの方がイイに決まってる。
だけど、うまく行くかどうかはやってみないと誰にも分からない。
う~ん><
もしあなたが僕の立場なら、どちらを選びますか?
このままズルズル行ったら、そのうち化学療法・全8クールが終わってしまいそう。
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