僕は白血病の治療で3月から入院していますが、そろそろ4か月が経ちます。
相部屋と個室(クリーンルーム/無菌室)を、だいたい半月ごとに行ったり来たりしていますが、今回はクリーンルーム中の生活について書こうと思います。
白血病の治療では、まず症状を抑えるために化学療法(抗がん剤)をやりますが、これをやると白血病細胞もかなりやっつけてくれるものの、同時に血液中の白血球、赤血球、血小板などの数値も下がってしまうために体の免疫力が落ちてしまいます。このため、白血球数が少ない間は「クリーンルーム」(無菌室)という個室に入る事になります。。。
僕の今いる病院の場合は、相部屋(2~6人)と個室では料金が一日あたり5千円以上違いますが、クリーンルームに居る間は個室だけど追加料金はなし?(2千円/日ぐらいはかかっているかも・・・)で入っていられます。
(※高額医療費控除の制度を利用すれば、所得に応じて治療費は一定額以上は請求されません。とてもありがたい制度です。病院側からも教えてくれました。)
クリーンルームはこんな場所
この、クリーンルームでの生活は、人によっては「独房」という表現をする人もいます。
基本、ここに居る間は、トイレと風呂以外、部屋から出る事は禁止されるからです。
病院内を歩いたり、売店に行く事もダメです。
引きこもりに近い生活になります。。。
どちらも、ベッドにはアイソレーターという空気をきれいにする送風装置が取り付けられています。
(↑アイソレーターの取り付けられたベッド。)
相部屋とは違い、個室なので気楽な面もありますが、トイレと風呂以外は外出できないというのはけっこう精神的に来ます。まさに「籠の中の鳥」状態ですから。
(ラプンツェル状態、とも言う。)
僕の場合は、自己責任でマスクなどしっかりした上で、日に数回は勝手に(目立たないように)廊下をウロついたり、売店へ行ったりする事もあります。
買い物は、頼めば買ってきてはもらえますが、たとえばすぐにお菓子が食べたいとか冷たいコーヒーが飲みたい!という時に、すぐ買ってきてもらえるか?といえば相手にも都合があるので、しばらく待たなければいけなかったりします。
こういった事は我慢しないといけませんが、僕はたとえ感染するリスクを負ってでも、外を歩いて気分転換したい&食べたいものは今買いたい! という事で、やっちゃってます。悪い患者かもしれません・・・。
もちろんこれまで何度も見つかっちゃっていますし、軽く注意されたり「ダメですよ~」というだけで済む場合もありますが、けっこう病院スタッフさん達から問題視されて要注意人物と思われているな~と感じる事もありました。
(看護婦のSさんが「いや、気持ちはわかるんですよ!すごく。」と言ってくれた時は嬉しかったですね。)
”この狭い部屋から何日も出られない・・・一応、空調はあるけど、窓も開けてはいけない。たまには外の空気を吸いたい・・・散歩ぐらいさせて欲しい・・・”
同じ注意されるにしろ、この気持ちに共感があるか・ないかでは、全然違いますからね。
ただルールだから守ってくれ、と迷惑そうに思われるだけだと、こちらも嫌な気持ちになります。
※ちなみに、窓はあまり大きくは開けられないようになっているようです。これは飛び降り自殺防止の意味もあるようです???
(すでに退院した患者さんですが、「一度、飛び降りようと思った事がある」という人がいました。。。汗)
”独房”生活をどう楽しめば良いのか?
メタルギア・スネークのように、完全隠密な行動ができれば、病院スタッフが怒る事もありません。
(むしろゲーム機を持ち込んで、病室内でメタルギアで遊んでいる方が安全ではあります。)
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あとは、『感染しないよう気を付ける事』だけです。
僕がこれを言っても説得力がないのですが、危ないからクリーンルームに入れてもらっているのに、わざわざそこから出て外をうろつくのはおバカというか、感染症をナメています。
免疫システムが弱っているので、軽い風邪でも重症化しやすかったり、普段はかからない感染症にでもかかってしまいやすい状態だからです。
万が一それで死んだりしたら、本当に笑えないですからね・・・!
当然、医師や看護師の言いつけを守って、クリーンルーム中は外出をしない方が良いです。
ただ、それによるストレスや運動不足の影響はどうなのか?
その辺は各自でうまく工夫していくしかないでしょうね。
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